いまからまた始められる フランス語学習 『フランス語で話す自分のこと日本のこと』  田中幸子先生に訊く

この本を使って気の知れた卒業生仲間同士でグループラーニングをしたいと思った場合に各トピックのPracticeとRole Playを効果的に行うアドバイスをお願いします。

ひとりでも練習できますし、グループでの練習も楽しそうですね!手順の例を考えてみましょう。

まず、ひとりで準備できる部分としては

(1) ご自分の好きなトピックを選んでください。名前を説明しますか?初めてフランスへ行ったときの想い出話?最近行った国内旅行のことを話しますか?
それとも日本の料理や宗教のことを説明しますか?

(2) 選んだユニットの1ページ目の説明を声に出して言ってみてください。黙読するだけでなく自分の声が耳に入ってくるように、はっきりした声で。CDを聞きながら、自分が話しているように感じられるまで、言いやすい速度で。
発音しにくい部分は無理せずに抜かしたり、ポーズを入れて心の準備をしてから言ったり、別の言い方に変えたりしてください。

(3) 次に、例えば名前のことや旅行のこと、想い出話でしたら、ご自分なりの内容に入れ替えてみてください。
テキストをそのまま使えるところは使って、入れ替える文を部分的にはさんでみてください。
料理や宗教などの「説明」でしたら、そのまま使える部分が多いかもしれません。
「こういう説明のほうが自分は納得できる」と思うことがあれば、取捨選択して自分の説明を考えてみてください。
この段階では書きながら考えるとよいでしょう。

(4) 短いセンテンスを積み重ねて話を組み立て、立体的に話を展開する「つなぐことば」や、話しかける相手の反応を求める表現なども、意識して覚えて使ってください。いろいろな話題に共通で使いまわすことのできる道具です。
2ページめの注や4ページめの「つなぐことば」、「ストラテジー」で取り上げています。巻末にも表でまとめています。

(5) こうして「自分オリジナル」ができたら、それをまた声に出して言ってみる練習。

こんな方法で進めていけば、迷わず口に出して使える「引き出し」が増やせます。

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