世界を爆走する旅のプロフェッショナル Klee邦子さん(1966年卒)の冒険譚(1)バリ島〜フランス/ハワイ〜カナダ〜NY〜南米・イースター島/モンゴル/アマゾンのオペラハウス

1971年 シンガポール、インドネシア、バリ島を旅行しながらフランスへ

 最初にフランスに行ったのは 1971年。シンガポール経由でインドネシアを旅行しながらフランスに渡ったのです。50年以上前のジャカルタはまだ川の整備が出来ていませんでした。泥川のような所で、片や洗濯、片や用足しをし、衛生状態が酷く悪くて驚きでした。

 ジャカルタからジョックジャカルタまで汽車で行き、そこから夜行バスに乗ってバリ島へ向かいました。バスの中では鶏やら豚も一緒で、屋根には溢れんばかりに乗客の荷物が積んであります。ゆっくり、ゆっくり、バリ島まで旅をし、朝方バリ島に着いた時にはこの世の楽園かと思える風景でした。

 その当時はバリビーチホテルとクタビーチホテルの2つしか宿泊施設がなくて、私たちはバンガローのようなクタビーチホテルに泊まりました。クタビーチには2、3人のオーストラリア人が泳いでいるだけでした。

 島のあちこちで毎日お祭りがあるので、そこに行く手段としてオートバイを借りました。彼は免許がないので私の免許で借りたは良いけれども、オートバイの重さを私は支えられず、結局彼が免許なしで運転して、あちらこちらの村を廻りました。帰りは遅くなり、電灯もない真っ暗な闇の中、どこに道があるのかも分からないところを凄い勢いで飛ばすので、海に突っ込むのではないかと思われるほどでした。若い時は無茶を平気でするものです。

 つい最近ノルウェーのクルーズ旅行をした時に、ロシアの国境まで4輪駆動のオートバイを運転して行く機会がありましたが、その時には流石に免許無しの主人は運転出来ないので、私が主人を後ろに乗せて走りました。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
目次
閉じる