社会貢献賞を受賞しました!

ソフィア会の社会貢献推進委員会の一員として、活動をさせて頂いているNPO法人せいぼは、2022年12月5日、公益財団法人社会貢献賞様より、社会貢献賞を頂きました。この度は、光栄な機会を頂き誠にありがとうございました。

・受賞の経緯

2015年文学部英文学科卒の山田真人が理事長を務める、NPO法人せいぼは、2015年よりアフリカのマラウイの学校給食支援を実施している団体です。マラウイは日本からJICAボランティアの派遣が多くあったり、治安の安定性から多くの活動が展開されてたりする一方、最貧国の一つとして知られる国です。2015年には特に大規模な洪水が発生し、乳幼児の死亡率が増えてしまいました。そんな中、貧困から抜け出し、国の未来を支えていくために必要なのは、成長の基礎となる栄養、そして教育です。それを促進するための手段として、学校給食の提供が現地団体Seibo Maria Malawiとして始まり、その支援を実施する団体が、NPO法人せいぼです。

日本からこのマラウイを支えるためには、遠い国から何かができるのかを考えた際に、手段となったのが現地のコーヒーの販売です。代表の山田がセールス担当として勤めている英国企業のMobellや日本の通商会社が主な支援企業となり、売り上げの100%が寄付になるコーヒーの販売を開始しました。その販売はこちらのオンラインで行われていますが、そのイベントでの活動現場の一つが、上智大学となりました。

その結果、上智大学の社会貢献推進委員会として活動も開始し、現在では上智の学生も含め、多くの高校生、大学に対して、企業と連携したソーシャルビジネスの方法や実践、国際課題の発信を行うオンラインコースも開催しています。こうした日本での事業が総合的に評価され、今回の受賞に繋がりました。

・社会貢献賞とは、日本の考える社会貢献

社会貢献賞とは、「社会貢献者は、広く社会の各分野において、社会と人々の安寧と幸福のために尽くされ、顕著な功績を挙げながら報われる機会の少なかった方々を対象」として、贈呈されるものとなっています。詳しくは、こちらからもご覧ください。当日の受賞者には、私たちが普段意識することがない一方で、社会で解決すべき、そして注目すべき課題に取り組んでいる団体が多くいらっしゃいました。例えば、長い間汚染に遭い、地域共同体から見放されていた河川をきれいにすることで救い、現在はコロナ後に入居が増えた静岡県三島市のNPOがありました。さらに、あまり取り上げられないが、拒食症、過食症で苦しむ人々を救うために立ち上がった一般社団法人がありました。

日本は、阪神・淡路大震災、東日本大震災を経て、多くのNPOやボランティア組織が立ち上がりました。政府が見つけて処置を迅速にできる項目ではなく、長期的な対応が必要で、普段注目されない課題に対して、柔軟なアプローチができるのが、NPOや一般社団法人などの第三機関です。こうした社会課題を見つけ、積極的に行動することができる、そして継続的に実施した団体が、今回受賞されたのだと思います。NPO法人せいぼも、マラウイで最も必要なのが食事と教育であるということを、体感しました。その後、学校給食という教育と基礎となる栄養を組み合わせ、教育に子供たちがあずかるきっかけを作ることができる支援を進めてきました。日本での活動の様子は、こちらからも更新情報がご覧いただけます。

もう一つ受賞された団体の特徴として挙げられるのは、その課題を自分が解決したいということ、そしてそのメンバーが代表の思いに共感していることです。例えば、NGOベトナムの子ども達を支援する会の創設ストーリーの一つは、日本発症の母子手帳の使用が、ベトナムでの妊産婦の保護に効果的だと考え、これを導入してベトナムの子どもたちの障害予防などに繋げたいという思いから始まりました。現在では、理学療法士の方を始め、多くの方がその意向に共感し、自分のタレント(才能)を生かし、現地にボランティアとして訪れています。

・社会貢献推進委員会としての抱負

NPO法人せいぼは、日本で活動するアフリカのマラウイを支援する団体です。そのためには日本の皆様と一緒に、アフリカの学校給食支援をする意味を、様々な形で考え、共感を頂きながら進めていく必要があります。学校の皆様には、探究学習という形を通して、具体的に自らが課題意識を持ち、取り組むことを通した学びの場所を提供させて頂いております。その結果、多くのマラウイの支援にも繋がっています。また、企業様には国際課題と一緒に取り組むことで、消費行動など日々の生活の意識の変化、企業としての経済活動の変化を促していきたいと考えています。

そして最後に、私たち個人が自分を世界の一部と感じ、人々との繋がりを実感できることが重要だと考えています。自分の「時間、才能、宝物」(Time, Talent, Treasure)を使うことは、一種の「祈り」だと考えています。自分の時間をだれか目の前にいる人、解決したい課題に使うことは、すぐに実りを見ないこともあります。そして、その時は自分に返ってくることなど、想像していません。しかし、いつか誰かの役に立って欲しいと祈ることが、常に様々な形で生きる中で必要だと感じます。社会に貢献することは、この循環を作り出すための活動だと思います。社会貢献を推進することは、こうして自分ごととして行動を起こし、社会に良い循環をもたらすための種を蒔くことだと思います。

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