去る6月7日、18名の参加を得て少々暑いくらいの好天のもと予定通り「お江戸散策」を実施しました。
集合はJR駒込駅に隣接する「染井吉野桜記念公園」。その名の示す通りソメイヨシノ発祥の地です。
10時ころ出発、先ずは「六義園」へ。ここは、徳川五代将軍綱吉のころ、側用人 柳澤吉保が
万葉集や古今和歌集などの和歌の世界を表現した庭園です。
築山の藤代峠などを回遊し、見事な景観を堪能しました。
←正門近く
次に20分ほど歩いて曹洞宗「諏訪山 吉祥寺」に到着。室町時代、太田道灌の開基で創建された寺院で、当初は江戸城西の丸にありましたが、徳川家康の入府に伴い駿河台へ。明暦の大火により現在の地に再建されました。なお、焼け出された住民が中央線吉祥寺駅付近に移住した際にその地名が名付けられたそうです。江戸時代には、後の駒澤大学となる学寮「旃檀林」が作られます。
ここには、八百屋お七・吉三郎の比翼塚や榎本武揚、二宮尊徳など著名人の墓所もあります。
←門には「旃檀林」の文字
続いて、「森鴎外記念館」へ。鴎外の旧居「観潮楼」に立地しています。
自筆原稿、書簡、遺品などで鴎外の生涯を辿り、当時の文壇の交流なども実感できる文学愛好者垂涎の館です。
千駄木のレストランで昼食をとった後、「根津神社」へ。
ここは、日本武尊が創祀したといわれ、室町時代に太田道灌が社殿を奉献しました。
その後、現所在地で生誕した徳川家宣が六代将軍に就く際に、産土神である根津神社に土地を寄進し社殿を造営しました。
現在は、春の躑躅が大変有名です。
そろそろ足に疲労が溜まってきましたが、最後に向かったのは「旧岩崎邸」です。
途中、金太郎飴本店に立ち寄り、きなこ飴を皆で食し、指定有形文化財の「はん亭」を見学、「旧岩崎邸」に着きました。
ここは、1896年に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長の久彌の本邸として建てられました。
中心的建物の洋館は、鹿鳴館の建築家として有名な英国人ジョサイア・コンドルの設計で近代日本住宅を代表する西洋木造建築ですが、明治の匠の技を堪能しました。
←洋館の前で
暮色が迫る16時半ころ散策を解散し、有志で更に懇親を深めました。
ご参加くださった皆様お疲れ様でした。また、ありがとうございました!
今回は断念された方も次回は奮ってご参加ください!
法学部同窓会会長 矢島 基美 幹事 鈴木 将