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会長ご挨拶

各学部学科(大学院を含む)に同窓会を作るためには「学部長(学科長)と連携して設立すること」というソフィア会の設立条件に則りまして、2019年6月にソフィア会の副会長であります池尾茂先生と鷲田豊明先生が協議をされまして、7月の研究科委員会の承認のもと池尾茂先生、鷲田豊明先生、吉川まみ先生、鈴木詩衣菜先生、林素子ソフィア会常任委員により準備団体を立ち上げられ9月より活動を始められました。会則の制定や役員メンバーの選出が行われましてこの度、ご推薦をいただきまして会長に推挙されました高野新平と申します、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

会則が決まり、役員メンバーが固まりましたので2020年3月同窓会を設立しました。追って、ソフィア会に同窓会の承認申請をしましたが、5月の代議委員会が新型コロナウイルスの感染拡大の為に延期、9月の代議委員会で承認されました。この間、すべてオンライン会議等で準備を進行してまいりました。

上智大学大学院地球環境学研究科は、2005年4月に創立いたしました。大学院の資料によりますと、設立の趣旨は、「今般の緊急の課題である地球環境問題に対し、従来の専門分野の壁をこえ共同で取り組むことを目的に設置された独立の大学院大学である」ということです。ここでは、人間がこれまで生み出してきた自然科学、人文科学、および社会科学の知識を総合的に応用することが求められています。そして、大学新卒生はもとより社会人経験者が入学できることから、学術的知識や専門知識のみならず人生経験を広げるために地球環境学研究科への応募する人々も多くおられ、研究科では、専門分野も経歴もそれぞれに異なる教員と学生が切磋琢磨しあいながら研究を進めてきております、そして2007年3月に第1期修了生を世に送りだすことができました。

社会人経験者も入学できるということで、私事で恐縮ですが、私は40年間「都市の水循環」に関する仕事に取り組んできました、一方、小学3年生の頃からボーイスカウト活動を始めそれ以来「自然環境」の中でスカウトとして指導者として活動を続けてまいりました。定年退職後の人生はどうあるべきか、人生100年の時代をいかに生きていくべきか、これまでの経験を生かす方法、全く違う方向で進んでいく方法等が考えられる中で、これまでお世話になった社会(世界)への恩返しのため、都市の環境と自然環境を融合した学びが出来ないかと考えていた頃、ちょうど上智大学大学院に社会人経験者が入学できる「地球環境学研究科」が創設されたことを知り受験しました。教室の中は大卒バリバリの22~23歳の生徒たち、その中で若干63歳の大学院1年生の私の生活が始まりました。授業、ゼミ、関連学会・協会の催し物への参加、各種施設・工場等の見学会、豊島・直島環境問題の現地研修、軽井沢での合宿、コンパ等、若い学生に交じり多くのことを学び楽しい思い出が沢山できました。卒業後は大学と専門学校で非常勤講師を務め、現在も専門学校で授業を行っております。

話を戻しますと、研究科創立以来16年目になりますが、10数か国の海外籍の修了生数を含め約800名の修了生が誕生しております。修了生の方々は、国内外におきまして広い分野で活躍されておられ前途洋々でありまして大変頼もしい限りです。

地球温暖化をはじめ地球環境問題は世界的な課題であり、新しく誕生した同窓会には大きな期待が寄せられております。世界中で活躍している卒業生の皆様のお役に立てる同窓会としての重責を担うことにつきましては、もとより力不足を否めないところでありますが、幸福なことに4名の副会長様をはじめ、各委員長様にも立派な逸材を得ることが出来ました。それにも増しまして、私達卒業生を叱咤激励して育てて下さいました教授陣の皆様方が、顧問に就任していただけましたことは、誠に光栄でありますとともに大変に力強い限りでございます。役員が一丸となって会員間の交流・情報交換や連携によってそれぞれのお仕事に役立つ会に発展していけますように全力を尽くしてまいります。

私が会長としてなすべきことは山積しております。何から手をつけていけばよいのか大いに悩むところですが、昨年の春より新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、1年間は対面での活動はできませんでした。今後は状況をみながら、可能となる活動から取り組んでいければと思っております。「つなげよう、拡げよう、深めようソフィアンの絆」というスローガンの元に、皆さま方に絶大なるご支援をお願い申し上げますとともに、お気づきの点がございましたら是非ご指摘を戴けますよう重ねてお願い申し上げます。

最後になりますが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、皆様方のご健勝でのご活躍とご多幸を心からご祈念申し上げます。


会長 高野 新平

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