21世紀を担う子どもたちのために平和のメッセージを世界に運ぶ「鯉のぼり」 Saulnier-Blache祐子さん(1968年卒)

平和を運ぶ「世界の鯉のぼり」Koi Nobori, Fête des enfants du monde

 この催事を考えだしたもとは、21世紀に突入した2000年に、「日仏文化センター」でも何か21世紀突入記念行事を行いたいと思っていたのです。

 そうだ、21世紀を担う子供たちの為に日本の「こどもの日」が日本を超えて「世界の子供の日」となるように、鯉のぼりに平和のメッセージを託して「Koi Nobori, Fête des enfants du monde」と題する国際的催事を立ち上げよう、と考えついて準備を始めました。

 これを国際的催しに発展させるには、しかも将来の子供たちの為、というならば、なんとしても国際教育科学文化機関であるユネスコに協力の依頼をしなければ、と思い立って当時のユネスコ事務局長松浦晃一郎氏にご相談に上がり、私のしたい催しの目的をとくとくとお話ししたら、氏は「貴女の心持はよく解った、それではユネスコも応援してあげよう」と、名も知らぬ一介の日本女性でしかない私の、それもちっぽけな私営のセンターでしかない私の社会的立場を知りながらも一声で認めて下さったのでした。

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