フランス語との縁は“意外と”続く

ルーツをたどる    坂爪辰弥(2012 年卒) 

好きなフランス語:Fais de ta vie un rêve, et dʼun rêve, une réalité. 

 サッカーを始めたばかりの9歳の頃、W杯フランス大会で活躍するジダンを観て「フランス語を喋れるようになったらこの人に会えるのかな」と思ったのがフランスとの出会いでした。上智に入ってゼロからフランス語を学びましたが、授業だけでは飽き足らず、(高橋)暁生先生がサッカー好きと分かるや、France FootballやL’Équipeの記事を自分なりに翻訳して「添削してください!」と先生の所へ押しかけたのも良い思い出です。(少なくとも僕にとっては!笑)

 Paris-Xへの交換留学では、海外に行くこと自体初めてだったため慣れるまではフランス語も含め苦労の連続でした。寮近くのMONOPRIXで、レジのおばちゃんが話すフランス語が聞き取れず滅茶苦茶ショックを受けた頃に比べれば、約1年間の留学で心身ともにかなりタフになりました。

慣れてきてからは大好きなスポーツ(特にサッカー)観戦のため生活費を切り詰めて旅行がてら観戦旅行に繰り出す日々でした。(授業を2日間サボってボルドーまでチャンピオンズリーグを観に行った際は、クラスメイトから「日本人はもっと真面目だと思ってたよ…」と呆れられましたが。)

 卒業後は地方公務員として働いていますが、最近では非常に忙しい部署(市のコロナ対策本部や福祉部門…)での仕事が多くバカンスとは縁遠い生活を送っています。

そんな中でも、コロナ禍直前には遅めの夏休みを12月に取り、2週間で北半球を一周するという弾丸旅行を敢行しました。途中ダブリンにも立ち寄り、さっちゃん先生ご夫婦にも久々にお会いできました!

卒業後何年経っても学生時代と変わらず接してくれるさっちゃんには本当に感謝です。

 

また、仕事とは関係ない場面ですが、思わぬところでフランス語を使う機会にも恵まれました。 友人の紹介で、海外でプレーするプロサッカー選手にフランス語を教えることになったのです。

人にフランス語を教えるのは初めての経験だったので、在学中に使っていた教科書Marché Opusを見返したり暁生先生にアドバイスを貰ったり…サッカー選手に必要なフランス語って何だろうと考えながらSkypeでのレッスンに臨んでいました。
1年近くレッスンは続きましたが、異国の地でプレーする選手のチャレンジ精神などフランス語以外にも学ぶ点が多く非常に貴重な経験でした。

今後は、この経験をもとにもう少し直接的にフランス語やスポーツに関われる方法はないかと模索中です。アドバイスや情報交換など…是非よろしくお願いします!


2010 年サッカー W 杯の日本対オランダ戦、エッフェル塔前の パブリックビューイング会場にて 

上智大学フランス語学科同窓会・会報No. 40(2022年8月25日発行)より再掲

※掲載内容は発行当時の情報です。
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