永井敦⼦先⽣ 学⽣総務担当副学⻑ インタビュー

プロフィール

永井敦子学生総務担当副学長 文学部フランス文学科教授

上智⼤学⽂学部フランス⽂学科卒業後、同⼤学院⽂学研究科博⼠後期課程中途退学。アンジェ⼤学(フランス)⽂学博⼠課程修了。 岐⾩⼤学を経て、1997 年に本学文学部フランス文学科着任。

上智⼤学で教鞭を取られたり、副学⻑として過ごされたりする中で感じる「上智⼤学の魅⼒や強み、特徴」は何だとお考えですか

上智⼤学の学びの特徴のひとつに、基盤教育と専門教育との有機的な結合があり、そのための特⾊ある試みとしては、本年度スタートした「基盤教育」が挙げられます。

学びは⼤学卒業をもって完結するわけではありません。卒業後も、社会変動に合わせて新たな学びが必要になります。そのため⼤学時代には、⼀⽣学んでいくための基礎を作ることが求められます。基盤教育は、「語学⼒」「情報収集⼒」「分析⼒」といった学びの基礎を会得し、さらにそれらを社会で生かしていくための能力・姿勢を⼤学での学びを通じて磨いてゆくことを⽬標としています。 

また上智⼤学の特⾊として、ワンキャンパスということも挙げられます。

近年、複数の学問分野を融合的に活用して社会的課題を解決することが重要視されていますが、ワンキャンパスであることで、学問分野の垣根を超えた横断的な学びに取り組みやすい環境が生まれています。 

そしてもちろん、国際性も本学の強みのひとつです。交換留学も盛んで、協定校の数と多様性は、国内でもトップクラスと言えるでしょう。しかし全ての学生が交換留学に行くわけではないので、留学生との交流の機会を増やす、授業のなかで海外の大学の教員や学生とオンラインで議論するなど、学生の皆さんがキャンパスにいながらにして、上智⼤学の国際性をさまざまな形で享受できるしくみを増やしています。 

永井先⽣は副学⻑として、どのような取り組みをされているのですか? 

副学⻑の活動としては、学⽣の生活面や、授業以外の学びや活動のサポートをしています。また、地域連携や卒業⽣など学⽣以外の方々との関係構築も仕事の⼀つです。 

学⽣総務担当として今⼒を入れている取り組みはどのようなものがあるのでしょうか? 

学⽣の学びを⽀えるという点では、主に学⽣局の職員と協力して学⽣の皆さんの経済⾯や⽣活⾯、⼼⾝の健康のサポート、キャリア支援をしています。     

⼼⾝の健康という⾯では、ウェルネスセンター(2022年4月1日開設)を中⼼に健康診断の運営をしたり、心身の健康をめぐる相談がしやすい環境・仕組み作りをしています。コロナ禍のなかでは、オンラインでもカウンセリングが受けられるようになりました。

またキャンパスの安心安全を⽬指し、さまざまな取り組みを進めています。例えばキャンパス内のバリアフリー推進やサインの見直しを⾏ったりすることで、全ての⼈が過ごしやすい環境作りに努めています。また、数年前から⼤規模災害時の対策として、メールでの安否確認サービスも開始しました。     

授業以外にも、課外活動やボランティアは学生が成長する場として大変重要と考えていますので、コロナ禍においても、できるだけ活動が継続できるよう感染予防対策の徹底への協力要請にも力を入れています。また課外活動やボランティア活動に関する情報発信なども行っています。     

課外活動を⽀える取り組みについて、もう少し詳しく教えてください。 

例えば、コロナ禍で輸血用血液の在庫がひっ迫していることを知ったサッカー部が体育会本部に働きかけ、体育会全体として献⾎の運営に取り組んだ事例、SDGsの観点から学内に設置されたウォーターサーバーの利用促進のため、本学直営の寮生が中心となってオリジナルマイボトルの製作を行った事例などがあります。

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このような学⽣たちの新しい動きに対して、学内施設の利用サポートなど、柔軟に対応する体制作りを⾏っています。また2021 年 9 ⽉に、上智⼤⽣のキャンパスメディア「FIND SOPHIA」を開設しました。ここにはボランティア情報や⼤学主催のイベント情報などを集約し、何か活動をしたいと考えている学⽣の皆さんに情報提供をしています。                 

「FIND SOPHIA」では、他にも学⽣の活躍や学⽣交流などさまざまな情報を発信しているので、ぜひ卒業⽣の皆様もアクセスしてみてください。

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学⽣総務担当副学長に就任されてから、何か学⽣の⾒⽅や先⽣ご⾃⾝の意識に変化はありましたか? 

学生局の方々と共に活動をしていく中で、皆さんとても学⽣たちのことを真剣に、かつ親身になって考えているということを実感しました。また教員や他部署の職員と連携して学⽣の皆さんを⾒守るという、横の連携の⼤切さも実感しました。 

まとめ

副学⻑の皆さまや学⽣センター等の方々など、多くの方々が私たちの学びやサークル活動、キャンパス環境など、とても⾝近な部分をサポートしてくださっていることを知ることができました。本⽇はありがとうございました。 

インタビュー担当:⽂学部新聞学科 2 年⾼⽥紗奈 

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