ASF2022実行委員長 笹原 明代さん インタビュー

今回は、ASF2022実行委員長をされている笹原明代さんに、在学時代から現在までの上智との関わりについてお話を伺った。

笹原さんの在学時代

高校時代のアメリカへの短期留学で文化の違いに衝撃を受け、英語以外の外国語を学びたいという思いで外国語学部ドイツ語学科へ入学。当時人気があった「エロイカより愛をこめて」というドイツを舞台にしたマンガにも影響を受けたと笹原さん。少人数であったため、高校のクラスのように学部の仲間たちと長い時間を一緒に過ごした。

サークルはフォークソング愛好会に所属し、女性4人バンドでキーボードを担当。ライブではCAの制服やアフリカの民族衣装など衣装にもこだわり、ライブハウスでの活動も行なっていた。「サークル部員のたまり場」だったという9号館地下カフェでは、空きコマの時間帯やお昼休みなど、多くの時間を過ごしたと振り返る。「思い出がいっぱい詰まった4年間だった」と笑顔を見せる。

卒業後から現在のお仕事

就職活動では、やりがいのある仕事ができそうと感じたメディア業界を志望し、読売新聞社に入社。広告局に配属され、広告営業として様々な業種を担当する中では、新聞社の持つ多様なメディア資源を生かして広告主の課題解決に寄与することに努めた。また、映画への出資やプロモーションを行う事業を立ち上げて「ALWAYS三丁目の夕日」や「20世紀少年」などの作品の製作に携わるなど、幅広い業務を経験した。その後デジタル事業部門を経て、現在は調査研究本部という部署でセミナー事業の企画開発を行っている。

そのセミナー事業について笹原さんは「企画にあたっては、セミナーをいかに生きたコミュニケーションの場とし、情報の発信者と受信者がその『一期一会』を価値あるものとして感じられるか」を意識しているという。また、大学や外部の研究団体とのコラボレーション企画も多く、専門性の高い研究内容に対する理解を広げる社会的な意義も感じている。

「上智大学×読売新聞オンライン」という今も続くウエブ特集企画の立ち上げにも関わったという。

https://yab.yomiuri.co.jp/adv/sophia/

卒業後のソフィアンとの関わり

卒業後も笹原さんのソフィアンとの繋がりは続いている。サークルのバンドメンバーとは今でも毎年誕生日会を開くほど仲が良く、世界各国に暮らすドイツ語学科同級生とはオンライン飲み会で近況報告をし合う。また「仕事をする中で出身校の話になり、お互い上智卒だとわかると一気に親近感が湧いて仲良くなる」と笹原さん。同じメディア業界のソフィアンで作った有志の会では、コロナ前は定期的に情報交換を兼ねて集まっていた。「先生の思い出話やキャンパスのことなど、共通の話題で盛り上がることができて楽しかった」とほほ笑む。

ASFへの思い

上智大学へ恩返しをしたいという思いから、実行委員長への推薦を引き受けたと話す笹原さん。ASFには学科同窓会で度々訪れていたが、ホームカミングデーとしてはこれまであまり意識していなかった。


大学は出会った人々との関わりや学びを通して大きく成長する場所なので、その人の原点となり、また帰ることができる場所でもある。「ASFは年に一度、大学時代の幸せな記憶を思い出させてくれるイベント。その記憶に触れることは卒業生にとってとても大切なことだと思うから、ずっと続いていってほしい」と話す。

上智大学を卒業後、さまざまなキャリアを経て今の社会を考えると「働き方の自由度が高くなった一方で、失敗することへの許容性が低くなっているのではないかと感じる。それが若者にとっては息苦しく感じられることもあるかも」と笹原さん。「社会に出てしばらくは新しい環境に慣れることが優先で、大学のことを忘れてしまう時期が誰にもあるけれど、大学はその人その人にとっての幸せの記憶がたくさん詰まっている場所。ASFではその時の自分に会えると思って、どの年代の方にもぜひ訪れていただきたい」と来場・視聴を呼びかける。

〈プロフィール〉
笹原明代
1989年外国語学部ドイツ語学科卒。読売新聞東京本社 調査研究本部 専門委員広告営業、
映画製作、デジタル事業を経て現在はセミナー事業の企画開発に従事。富山県出身。

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