21世紀を担う子どもたちのために平和のメッセージを世界に運ぶ「鯉のぼり」 Saulnier-Blache祐子さん(1968年卒)

当時の「挨拶」が、この冊子に載っています。

「KoiNobori」と題するこの写真集は1993年、私がバリ東部11区に設立致しました日仏文化センターの十周年記念と21世紀の始まりを祝う第一回『世界のこどもの日」開催という私の心に残る二つの大きな出来事を記念したものです。

21世紀を担う子供たちの平和を願い、異文化相互理解の必要性を今までに増して世界に問うたこのフェスティバルは日仏文化交流という大きな課題を前に常に暗中模索、試行錯誤の繰り返しの中でセンターが歩み続けた過去10年の成果でもあり、同時にこれを一つの節日として新たな出発を約する希望の証しであるとも言えましょう。

この国際都市バリで開催された第一回「世界のこどもの日」の成功はユネスコ及び在仏日本大使館を始め多くの企業機関をして日本全国の皆様のご協力無しには成し得なかったものです。

この催しの大きな糧は「KoiNobori」が「子供たちの健やかな成長と明るい将来を願う」意味の合い言葉として世界の人々の心に深く刻み込まれ、日本古来の伝統であった「子供の日」はパリの青空にと泳ぐ色鮮やかな「鯉のぼり」と共に国境を越えた平和のメッセンジャーとなった事にあるといって過言ではありません。

バリで開催された「鍵のぼり2003」を皮切りに近い将米日本の「子供の日」が「世界の子供の日」となって世界諸国に定着することを願ってやみません。

このイベント実現にあたり、ご支援、協力を下さいました日仏両国のすべての方々にこの紙面を持って心よりお礼申し上げる次第です。

日仏文化センター 館長  服部祐子

「こいのぼり2003」。「パリにこれだけの鯉のぼりが舞ったことは前代未聞の出来事だった。」
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