英語を教える仕事をしているみなさん、ご自身のお子さんやお孫さんに英語を教えたいと考えているみなさん、ロベルジュ先生が遺されたこの教材を活用していただけたら、空の上から、先生もきっとにっこりされることと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、それではこのHPを作成した柴田広美さんとはどんな方なのか、またHP完成までの経緯や思いなどについて、佐野さんと柴田さんご自身にお願いします。
ウオークマンからBibiloloへ 佐野純三(1970年卒)
2012年の春のこと、「ことばと人間」を上智大学出版から出版されたばかりのロベルジュ先生から相談がありました。
2010年に、卒業生の小川祐花さんと河野万里子さんの協力で出版した「ロベ先生とはじめてのえいご」の販売が芳しくないようだ。どうしたら良いのだろうかと。
この本は、VT法に基づく幼児英語教育用の絵本です。
VT法は、私の世代の卒業生は、Bibiloloの背景にある言語理論として、ロベルジュ先生の授業で経験があります。
ロベルジュ先生は、「ロベ先生とはじめてのえいご」の出版にあたり、指導書、指導用のDVDも準備したので、この本を使えば、保護者などの助けで、幼児が英語の話し言葉のリズムを獲得できるとお考えでした。
確かに、幼児の興味を引く楽しい絵に溢れる本で、指導書も丁寧です。
しかし、私は、書店で興味を持って手に取る保護者が、ロベルジュ先生の意図する英語の教え方を理解し、納得して購入に繋がるには、ハードルが高いだろうと感じました。保護者が幼児の英語のリズムを教える事ができると考える下地がないからです。
そこでヒントになったのは、1980年代前半のS社でのウオークマンの市場導入の経験です。