英語の基盤をつくる
余談ですが、私は11歳から18歳までイギリスの田舎で育ちました。両親の「郷に入りては郷に従え」の方針で、11歳の時に現地の小学校にぽんっと入ることで英語を身に付けることができました。この経験もあり、自分のこどもにも「ちゃんとした英語の基盤をつくろう」という使命感を持っていましたが、それは成績や検定といった英語力ではなく、世界のいろんな人々とコミュニケートするための英語の基盤をつくるという使命感でした。
この「英語の基盤」とは何なのか?どうしたらいいのか?と常に考えながらも、それはきっと耳で聴き、真似て発してみることから始まるのだろう、と自分の経験から漠然と考えていました。ロベルジュ教授の指導法は、このような背景を持つ者も深く共感できる内容であり、日本ではまだまだ浸透していない語学の核に触れる考え方だということを、多言語文化であるブリュッセルで暮らす中で改めて感じています。
「ロベ先生とはじめてのえいご」は、英語を学び始めたばかりの5〜9歳くらいの子どもたちと一緒に「英語を話してみる」ための絵本です。学習ドリルのように本人に任せて進めるものではなく、パパ・ママ・おばあちゃん・おじいちゃん・先生など、リード役となる大人がお手本を見せて聴かせていくことが欠かせません。教授のBibilolo指導のように、日本の英語教育とはひと味ちがうアプローチにご興味がありましたら、ぜひ覗いてみてください。
2018年8月12日 ロヨラハウスで、VT法の基本概念の一つであるstructuro-globalをケベック英語でadvenced groupの柴田さんのグループのメンバーに話していらしゃる場面です。