これがアンコール・ワットの中央尖塔です。
アンコール・ワットを作るにあたって、インドの天文学がカンボジアに入りました。そして夏至、月食など全てインド天文学から引用しています。
春分の日、秋分の日には中央尖塔の後ろから太陽が真っ直ぐ登って串刺しになる光景を見ることができます。「これを見ると世界観が変わる」と、どなたも言われます。是非現地へ行っていただきたいものです。
石澤良昭(いしざわよしあき)先生のプロフィール
1937年北海道生まれ。
上智大学外国語学部フランス語学科卒業(1961年)。文学博士。
第13代上智大学学長(2005〜 2011年)。
専攻は東南アジア史(特にアンコール王朝時代の碑刻学)。
上智大学教授、上智大学アジア人材養成研究センター所長。
大学3年生の春休みにポール・リーチ先生の引率でベトナムとカンボジアでフランス語研修に参加、初めてアンコール・ワットに出会い、古代遺跡群の魅力にとりつかれて研究者の道に進む。
当時親しく共に学んだカンボジアの若き保存官たち約四十数名の友人のほとんどが内戦で行方不明に。
彼らへの鎮魂の思いから「カンボジア人による、カンボジアのための遺跡修復」という理念を掲げて文化財保護を担うカンボジア人専門家の育成を進めてきた。
「ソフィア・ミッション」によるアンコール遺跡群保存修復の功績で2017年、アジアでの社会貢献を顕彰するラモン・マグサイサイ賞を受賞。