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2つの上智橋

上智と名前の付く地名・施設名は社会にありそうで、あまりありません。
そんな中でタイトルの通り、「上智橋」という橋が2つあります。

八ヶ岳にある上智橋

1つは、上智大学が保有する八ヶ岳ヒュッテ(1935年建設)の山小屋のそば。

近くを流れる小川を渡る橋に「上智橋」があります。JR小梅線小梅駅からバスで50分の稲子湯温泉から、さらに徒歩で約2時間(夏期)。ソフィアヒュッテの呼称で学生・教職員も愛された山小屋へ行く最後の橋になります。恐らく、山小屋へのアクセスを考慮した橋の為、通称として残っているものと思われます。その為、読み方は、恐らく「じょうちばし」。一般の地図に、その表示はありません。

昔のヒュッテのしおりの概念図(地図ではない)に掲載されています。

ちなみ八ヶ岳ヒュッテは昭和10年に建設された木造2階建で今も避難小屋が併設されています。

住所は長野県南佐久郡小海町大字豊里字さむそり5922-2になります。
卒業生も利用できる施設で、使用前月の1日から予約できます。使用料は1人1泊3000円+暖房協力費400円です。電気がありませんから、利用にはそれなりの覚悟が必要です。

https://www.sophia.ac.jp/jpn/studentlife/support/shisetsu/gakugai/yatsugatake.html

さて、「上智橋」への道のりは簡単なものではありません。林道沿いにありますが、そこまで一般車は入れません。近くの山歩き・ハイキングコースとは異なる地域にありますので、一人だと誰にも会わずに2時間弱歩ける勇気が必要です。 ゲートが閉じられている「稲子湯唐沢橋登山口」から、車を降りて歩き開始。

ゲートのある稲子湯唐沢口
平坦な山歩き開始
勾配のある山道を通れば、ショートカットも可能です

林道は幅も広く、山道ほどの勾配もなく、平坦です。但し、木々が道を塞ぐように倒れていたり、滑りそうな小川が横切っていたり、普段山に入らない人には、軽い緊張感のある道のりです。この先に観光スポットはありませんので、他の観光者・登山者・地元の人にも逢うことはありません。

倒れ木々を通り抜けます
平坦だけど、ちょっと怖い山道、滑らないように

早くて90分程度で上智橋に到着です。行くのは自己責任で。登山素人が一人で行くことはお勧めできません

これが上智橋かと思ったら違う橋

 

これが上智橋!
上智橋の下を流れる小川

都心にひっそりと上智橋

もう1つは、意外な場所に。JR山手線の渋谷駅と恵比寿駅の真ん中あたり。渋谷から港区に流れる渋谷川にかけられた古い橋に「上智橋」はあります。その石橋は老朽化が激しく、橋名も気づかれないかのように掲示され、実際その橋を渡っている人で、その橋名を知る人はいないと思われます。たとえソフィアンでも。但し、街中の地図にはしっかりとその橋名があります。英文も「Jochi Bridge」となっていることから、読み方もジョウチのようです。また、グーグルマップを含め実際の地図にも「上智橋」は載っているようです。

昔、この辺りが上智町(1966年消滅)と呼ばれ、今も上智町の表札を残す家もあります。江戸時代に旗本がこの地を没収された(上地)が転じて上智となったとの由来有り。すると、「あげちばし」が正しい読み方かもしれないということは、ここでは置いておきます。下を流れる古川は、川というより浄水路のようになっています。 

街の案内地図に標記の上智橋
上智橋の全貌
上智橋の下を流れる都会の古川

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