『パヴァロッティとぼく』を翻訳 楢林麗子さん

2002年6月 来日公演の際。
一緒に写っている友人も独文卒のソフィアン。

2019年12月 今は博物館になっているモデナのパヴァロッティ邸

YouTube には「Pavarotti & Friends」などたくさんの公演がありますね。一番好きな公演は。

1990 年のローマのカラカラ浴場での三大テノールコンサートですね、私がオペラを観るようになったきっかけが、 この時のビデオなので。三人の声がすごい!と思いました。 この映像は何度見ても楽しいです。

オペラで一番好きなの は「ラ・ボエーム」、パヴァロッティが 1961 年にデビュー した時の演目です。「冷たい手を(Che gelida manina)」 というテノールの美しいアリアがあります。 

今後の抱負についてお聞かせください。次の翻訳もオペラものですか。

オペラは大好きですが、面白い本があればそれ以外の分野でもやってみたいですね。といっても、今回は翻訳 をしたこともない素人がいきなり本番に臨んだわけですから、いろいろな方に助けていただきました。もっと力をつけないといけません。こんなにワクワクする本に出会えたことは、本当に幸運でした。

この出版は、人との 出会いがつながって実現できたものなので、これからも 「縁」を大切にしていきたいと思います。今回私を信頼して翻訳をさせてくださった出版社には心から感謝してい ます。

あとから判ったのですが、音楽書では定評のある この出版社の木村元氏もソフィアンでした。


2019年12月 モデナでのお墓参り

訳 書:『パヴァロッティとぼく』  
著 者:エドウィン・ティノコ (Edwin Tinoco) 訳 者:楢林麗子さん(1975 年卒) 
出版社:アルテスパブリッシング  刊 行:2020 年 9 月 30 日  価 格:2,500 円(税別) 

作者は、ペルーの首都リマの5 つ星ホテルで客室担当をしていた 1995 年に世界一のテノール歌手ル チアーノ・パヴァロッティと出会いスカウトされる。パヴァロッティが亡くなる 2007 年ま での 13 年間パーソナル・アシスタントを務めた。本書で 描かれるのはステージ上のオペラ歌手ではなく、プライベートジェットで世界中を飛び回っていてもつねに郷土、家族、友人たちを愛しそして何よりファンの期待に答えよ うとするマエストロだ。コンサート直前までブリスコラ* に没頭する意外な面も語られる。晩年に繰り返された手術、 そして復帰をかけたリハビリの様子は痛ましい。茶目っ気 あふれる数多くのマエストロの写真も必見です。

*イタリアの代表的なトランプゲーム  

楢林麗子 ( ならばやしれいこ ) さんのプロフィール

東京都出身。1975 年卒。卒業後帝人 (株) に就職。

1982 年にアム ウェイ・ビジネス・オーナー(ABO)として起業、今日に至る。

イタリアオペラのビデオや DVD は 150 本以上を鑑賞。

これまでに聴いたオペラやコンサートはミラノをはじめイタリア各地、 ニューヨーク、パリなどの海外公演約 30 回、国内公演約 90 回。 

家庭画報のWEB版で パヴァロッティのレシピも紹介しています。
こちらから。

2019年12月 パヴァロッティのレストランにて
後ろはサンマリノで発行された生誕75年の
記念切手のポスター
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