マダムハセガワの個展訪問記  左治木由美子(1980年卒)

東京に人出が戻った11月の休日、国立のマダムハセガワの個展にお伺いすることができました。これで4回目になりますが、伺うたびにマダムがパステルで描く優しい風景や人々に囲まれて幸せな気分になります。マダムの故郷の風景、果物や花々、動物、魅力的なマドモワゼル、日本の生活の中で出会った人々。パステルならではの明るく暖かな色彩が溢れ、ギャラリーはコロナ禍の閉塞感を忘れられる陽だまりのような場所でした。

私も趣味で水彩画を描くので、何枚か持参してマダムに見ていただきました。私はただ目の前のものを写生するだけで精いっぱいなのですが、マダムからは見る人を絵の中に誘うにはどうしたらよいか等、いくつかのヒントを頂きました。ひとつひとつの絵に思いを込め、工夫を重ねておられるのだなと改めて感服しました。最後には二人で「絵を描くのは楽しい!」とにっこり。また2023年11月中旬に個展を開催される予定で制作を続けられるとのこと、次回はどんな風景や人々に会えるのかが楽しみです。

上智大学フランス語学科同窓会・会報No. 39(2022年2月25日発行)より再掲

※掲載内容は発行当時の情報です。
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