幕府からオランダ国王に贈られた「贈蘭屏風」と呼ばれる、金箔が施された豪華な屏風です。中信の代表作「賀茂競馬図屏風」 (かものくらべうまず) というものの右隻です。これは里帰り展もありましたので私も現物を見ることができました。友信の父、中信の絵です。
友信が9歳の時に入塾したのが「木挽町繪所」です。
これは今の東銀座駅の近く、時事通信社のあたりにありました。昭和通り近くに看板が立っています。
ここは田沼意次の屋敷だったのですが、その一部を拝領して、代々住んでいたようです。広いところに家が何軒も建っていたところです。挿絵は『国華』という雑誌に橋本雅邦が描いた「木挽町繪所」という記事の写真です。江戸時代の銀座、築地というのは大名屋敷あるいは旗本の屋敷が並んでいる、このような感じだったのでしょう。