また当時は上智大学伝統の「セツルメント活動」が行われていました。戦後直後からアメリカ軍の支援物資を比較的貧しい地域に送り届けるのが活動の大きな目的でした。フランス語学科の大先輩、井上ひさし氏も活動に参加していたと聞いています。
我々の頃には特にフランス語学科の学生が中心になって、隔週の日曜日に足立区の本木町に出向き、両親が働いていてなかなか子どもたちに構ってあげられないような家庭の子どもたちの遊び相手をしたり、少しは勉強の手伝いもしました。その活動の一環として、夏休みには子どもたちをキャンプに連れて行くこともしていましたが、その費用は、新宿伊勢丹の前で募金活動をしたり、ソフィア会の時にバザーを開いたりして集めていました。