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ソフィアンしか泊まれない山小屋があるって本当?

突然ですが皆さん、「山小屋」と聞いて何を連想しますか?
私は、ドラマや漫画のワンシーン。悪天候の中、山道を歩くカップルの一方が怪我をして、「ひとまずあそこでひと休みしよう!」と素晴らしいタイミングで目の前に現れる、小さなログハウスのような古びた建物。そこで二人の距離が縮まって…(筆者は少女漫画、ラブコメドラマ大好き)。
妄想ばかり浮かんできてしまうほど、山小屋ってそこまで身近なものではないのではないかと思います。

さて、「なんでいきなり山小屋?」という声が聞こえてきそうですが、実は上智の学生や卒業生しか使えない山小屋があることをご存知ですか?
ソフィアン専用の「山小屋」は通称「八ヶ岳ヒュッテ」と呼ばれていて、長野県北八ヶ岳の山中にある自炊専用の山小屋です。

八ヶ岳ヒュッテが建てられたのはなんと戦前の1935年。とても古い歴史があるんです。
当時の教職員や学生が中心となり、学生の心身の健康保持と休養、そして集団的教育を目的に建てられました。
当時は登山やスキーの愛好家が多く、北海道出身の学生が中心となってスキーツアーも頻繁に行われていたそうです。

建物は木造二階建てで、内装はすべて手造り。営繕技術者のドイツ人修道士が図面を手掛け、北欧家屋の知識を生かし設計しました。
電気は通っていないため、夜は真っ暗。月と星、そして自分たちで起こす火の灯りだけを頼りに過ごします。
ソフィアンであれば利用の制限はありませんが、ワンダーフォーゲル部の学生やOB・OGが利用することが多いようです。

八ヶ岳ヒュッテは1935年11月23日に利用が開始され、建物内には八ヶ岳ヒュッテを利用した人が記帳する雑記帳「山苦多(やまくた)」が置かれています。この山苦多も建物が建てられた1935年から現在に至るまで引き継がれていて、「上智山小屋日記」として1冊ずつ大切に保管されています。

ちなみに、雑記帳に「山苦多」という名前がついたのは1982年頃のこと。ワンダーフォーゲル部の部室に置いてあったクラブ雑記帳を「我楽苦多(がらくた)」と呼んでいたことから派生して「山苦多」という名前になったそうです。もちろんこれも「山苦多」に書かれているいる記録からわかったこと。何十年も前にひょんなことから決まった雑記帳の名前の由来もきちんと記してあるって、なんだかすごく特別に感じませんか?

現在も八ヶ岳ヒュッテを利用するソフィアンは多く、大学職員が定期的にメンテナンスに訪れています。山小屋の隣には、ソフィアン以外も利用できる避難小屋が設置されていて、中には温かい毛布のほか、なんとウイスキーが置いてあるとのこと!避難を必要な人に向けてウイスキー..?何かを燃やすときに使うのか..?とちょっと疑問ではありますが、そんなユニークな避難小屋です。

この八ヶ岳ヒュッテに向かう道中は、おそらく全国的に2つしか存在しない(であろう)「上智橋」を渡ります。「上智橋ってなに?」と思われた方は、以下の記事も併せてご覧くださいね。

上智橋についてはこちらも併せてどうぞ
2つの上智橋

八ヶ岳ヒュッテへの道のりはそこまで気楽なものではありませんが、ご興味のある方はぜひ!

▼所在地 
〒384-1103 長野県南佐久郡小海町大字豊里字さむそり5922-2
▼アクセス
JR 小海線小海駅または松原湖駅から稲子湯行バス50 分稲子湯下車徒歩約2 時間
▼宿泊費
1 泊1,300 円
利用日の3カ月前から申し込み可能
https://www.sophia.ac.jp/jpn/studentlife/support/shisetsu/gakugai/yatsugatake.html

以上、ソフィアン専用の山小屋がある!という豆知識でした。

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