『ぐりとぐら』シリーズや『いやいやえん』 『そらいろのたね』 『けんた・うさぎ』 など数々の作品の生みの親・山脇(大村)百合子さんがフランス語学科の同窓生、先輩であることをご存知ですか?
焼きたてふんわり大きなカステラや、ブラシを持って走っている狼… 姉の中川梨枝子さんのつくるお話に絵を描き始めた当時、百合子さんはまだ高校生。その頃のことを「チョコレートたったの1枚で挿絵を引き受けてしまった」と話しておられたそうです。
フランス語学科の学生だった頃のことや、皆の心のなかに今も生き続けている故・山脇(大村)百合子さんのお仕事を、同窓のご縁を通して大切に振り返ります。
インタビュー 山脇(大村)百合子さんの想い出
大野厚さん / 山本雅子さん(1964年卒)
山脇(大村)百合子さんとフランス語学科同期の大野厚さんと山本雅子さん(1964年卒)に、学生時代からの長年のおつきあいの思い出を伺いました。
筆まめだった百合子さん
山本雅子さん(以下敬称略) (ハガキを広げながら)
百合子さんは筆まめなのね。大野さんも筆まめなんです。
大野厚さん 1960年入学で64年卒業、4年間一緒でしたね。「あいうえお順」に座ると「大野、大村」だから隣の席だったりしたのです。
一度ノートを借りたんですよ、僕休んでたもので。フランス語……Mauger(当時の教科書)のノートだったか。そうしたら漫画っていうか、挿絵がノートに描いてあるんですよ、このハガキにあるようなイラストが。なにふざけてイラストなんて描いてるんだ?って思って。知らなかったのですよね、有名人とは。 後で知ったんです。