上智大学四谷キャンパスには、ソフィアンにしか通じないキャンパス用語がいろいろあります。
「8ピロ」こと8号館ピロティ、「セブ地下」こと12号館地下1階のセブンイレブン、「ホフマン」ことホフマン・ホール、今は無き北門横の喫煙所を「北キツ」と呼び、待ち合わせの目印にしたソフィアンもいるかもしれません。
さて、そんな中でちょっとレアなキャンパス用語「ザビエル坂」をご存知でしょうか。筆者は4年間の学生生活で一度も聞くことも目にすることもありませんでしたが、実は毎日のように使うキャンパス内のある「坂」のことでした。
それが、こちら。
どこだかわかりますか?
そうです。中央図書館を過ぎ、10号館講堂横から11号館に向かう通りですね。
「あれ、ここって坂になっていたっけ..?」と思う方もいらっしゃるであろう、「坂」としての存在感は薄いですが、11号館の向こう側には「紀尾井坂」がありますよね。つまり中央図書館あたりからすこーしずつ、紀尾井坂に向かって土地が低くなっているという訳です。
このザビエル坂、実は教職員や配送業者の方にとっては割と面倒な坂という認識があったりします。と言うのも地面が滑らかでなく、ガタガタ。台車に乗せた荷物たちが雪崩のように崩れ落ちて、まさに「台車泣かせの坂」。
図書館前はまだ良いのですが、ホフマンホール前を平和に通過するのは至難の業のようです。ベテラン教職員は場所によって速度調整したり、後ろ向きで進んだりと、自分なりの技を身に着けて日々ザビエル坂に向き合っています。
なぜこの坂が「ザビエル坂」と呼ばれるのか理由は定かではありませんが、2019年11月に市谷キャンパスから四谷キャンパス10号館講堂前に移設されたザビエル像にちなんでいるのでは?という説が有力です。
ちなみに国内にはもう一つ長崎県にザビエル坂と呼ばれている坂があり、こちらはザビエル記念公園に続く坂であることから名付けられたようです。四谷キャンパスのザビエル坂も11号館側からザビエル像に続く坂にちなんで命名されたのかもしれません。
メンストの整備が進む四谷キャンパス。北門から中央図書館までの通りの整備で、台車泣かせのザビエル坂も綺麗になるのか必見です。