いまからまた始められる フランス語学習 『フランス語で話す自分のこと日本のこと』  田中幸子先生に訊く

この本には la technologie d’aujourdhui nous a permis de travailler ensemble à des milliers de kilomètres de distance, entre Nishinomiya (Japon) et Roundwood (Irelande) と書かれています。どのような「距離を問わない」作業をされたのでしょうか。また共著のきっかけは。

ジョルジェット河合さんは長く甲南女子大学でフランス語を教えていたベテラン教師です。フランス語教育の研究会や若い先生を対象としたセミナー、ビデオのついたフランス語教科書の共著など、ずっと一緒に仕事をしてきました。

西宮のジョルジェットと、インターネット通話で相談してDrop Boxで原稿のファイルを共有しています。
アイルランドのお昼過ぎが日本の夜ですので、顔を見て話をしたら、彼女が寝ているあいだに私が原稿を書いて、夜Drop Boxに入れておくと、私が寝ているあいだに日本から加筆やコメントをくれます。  

ぴったり息の合った彼女ですが、この本の執筆では特に、フランス人としての感じ方と私が長年疑問に思っていたことを出し合ったりして新鮮でした。
そういうディスカッションをもとに、テーマごとの説明テキストや「コラム」を書きました。

フランス語の文例やテキストは一緒に考えて書く、または私が書いてネイティブチェックしてもらい、日本語の解説や和訳は私が担当しています。

二人三脚の作業を楽しんで、二人の興味や人柄がよく出た本ができました。

今また新しい著書の準備を始めています。たくさん練習問題のついた語彙の本になる予定です。
(注:中級者のためのフランス語語彙力アップ1500題 2019年12月刊行、
    白水社。)

ジョルジェット河合さんとLyon近郊のTarareで、
2016年夏
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